【大学入試】プログラミング教育の動向について
5月17日 「未来投資会議」にて
安倍首相より、2025年以降、大学入試共通テスト(新しいセンター試験の名称です)に
「情報」の科目を追加する方針が表明されました。(朝日新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20180517-OYT1T50116.html
こちらの会議資料によると、義務教育終了時点では日本の理数系能力はトップクラス
(PISA 2015結果より)にもかかわらず
■理系トップ学生は医学部に流れる
■大学進学者の6割が文系であり、理系人材は全体の30%しかいない
■データサイエンスに特化した学部は日本に2つしかない(滋賀大と横浜市立)
といった状況です。
一方で、諸外国では
■STEM教育強化宣言 (アメリカ/2011年)
→3万人のSTEM教職員に訓練、全生徒(幼稚園~高校)にコンピュータサイエンス教育を提唱
■新生代AI発展計画を実行 (中国/2017年)
→大学にてAI専門学科の新設、小中高にてAIの科目を追加
■AI戦略を実行 (フランス/2018年)
→15億ユーロをAI分野に投資、AIを専門とする学生を倍増する計画
といった形で「AI・プログラミング」に大きく舵をきっています。
また、日本の学科構成が明治以降の古典的な学科編成であるのに対して
海外(アメリカ)の大学教育は時流を押さえた学科編成を行っています。
例えばですが、スタンフォードのコンピュータサイエンスコースには
「ビットコイン(ブロックチェーン)」の授業があり、今後のトレンドを押さえた教育を実施しています。
上記を踏まえて、ご講演されたヒューチャー株式会社の金丸代表は
下記の(教育的)提言を行いました
①大学入試で「情報」の試験を必須化
②小学校から高校までコンピュータサイエンス (AI、統計、情報教育等)を抜本強化
③大学における一般教養でコンピュータサイエンスを必須化
④学部・学科の縦割りを越えて「AI学位プログラム」を創設
⑤問題発見力や論理的表現力を養う教育への転換と「大学入学共通テスト」への 記述式の導入
日本のプログラミング教育ですが、さらなる発展が期待できそうです。
【参照】
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai16/siryou4.pdf