【ゼロから解説】これだけは知っておきたい「認定日本語教育機関」のキホン

2025.08.18

皆様、いつも本メルマガをご覧いただきありがとうございます。
最近、「認定日本語教育機関」という言葉を耳にする機会が増えたと感じていませんか?

「今までの日本語学校と何が違うの?」
「どうしてそんな制度ができたの?」

今回は、そんな疑問にお答えするため、日本語教育の”新しい常識”となりつつあるこの制度について、基本のキから、やさしく解説していきます。

そもそも「認定日本語教育機関」って何?

一言でいうと、国(文部科学省)が「この学校は、教育の質がしっかりしていますよ」と認めた、いわば”お墨付き”を与えられた日本語学校のことです。

これまでは、日本語学校に関するルールが様々でしたが、「留学生が安心して学べる質の高い学校を全国に増やそう!」という目的で、国が新しい統一基準を作りました。

そして、この「認定」を受けた学校だけが、海外から**「留学ビザ」で来日する学生を受け入れることができる**、という点が最も大きなポイントです。
レストランでいう「保健所の営業許可」のような、非常に重要な”ライセンス”だとイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

なぜ、この「認定」が重要なのでしょうか?

この「認定」は、学校にとってはもちろん、学生にとっても大切な意味を持っています。

◆学生にとっての「安心の目印」になります
海外の学生が日本で学ぶ学校を探すとき、「国の認定を受けている」という事実は、質の高い教育を受けられる学校を選ぶための、分かりやすく信頼できる”目印”になります。認定を受けた学校は「日本語教育機関認定法ポータル」にて公開されます。

◆学校としての「信頼の証」になります
国からのお墨付きがあることで、学校の社会的信用が格段にアップします。国内の大学や専門学校との連携、あるいは海外の教育機関との提携を進める際にも、「信頼できるパートナー」として認識されやすくなります。

◆安定した学校運営の土台になります
前述の通り、「留学ビザ」の学生を受け入れるための必須条件となるため、この認定は今後の安定した学校運営に不可欠な土台となります。

どんな学校が「認定」されるの? 3つのチェックポイント

国は、どんな学校でも認定するわけではありません。主に3つのポイントをチェックして、学生のための環境がきちんと整っているかを確認します。

1.先生(教職員)
「教えるプロ」である先生は足りていますか?登録日本語教員の資格や経験を持った校長先生や先生が揃っているかが見られます。

2.授業(教育課程)
学生の日本語力がきちんと伸びるような、質の高いカリキュラムが用意されていますか?日本語教育の参照枠に沿っているか、目標の設定が適切かどうかがチェックされます。

3.環境(施設・設備)
学生が勉強に集中できる、安全で快適な教室ですか?教室、教員室、事務室、図書室、保健室などはありますか?といった学校の”ハード面”も大切なポイントです。

今までの日本語学校は、これからどうなるの?

「じゃあ、今まで頑張ってきた日本語学校は全部ダメになるの?」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。

そうした学校のために、新しい制度に切り替えるための準備期間(経過措置)が用意されています。
ただし、その期間は2029年3月31日まで。それ以降は、すべての日本語学校がこの新しい「認定」を受けなければ、留学ビザの学生を受け入れ続けることはできません。

まだ数年あるように感じますが、準備には時間がかかるため、早めに動き出すことが推奨されています。

日本語教育機関に関するご相談を希望される方へ

日本語教育機関に関するご相談を希望される方へ
ここまで「在籍年数別の認定日本語教育機関学費一覧」や制度の基礎情報をご紹介してまいりましたが、実際には
・どの学校と連携すれば自校の留学生受け入れが円滑に進むか
・自法人で認定日本語教育機関を新設する場合、カリキュラム・人員体制をどう整えるか
・認定要件を満たすために、どのような改善や準備が必要か
──など、個別の状況によって最適な打ち手は大きく異なります。

そこで当社では、具体的なお悩みを直接お伺いし、
貴校の現状に即したアクションプランをご提案する 個別経営相談 を実施しております。

また、1社様1回に限り無料で経営相談を承っております。
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本日もお読みいただき、ありがとうございました。

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