デジタル時代の広報戦略~専門学校・大学におけるWebマーケティング~(2)

2021.12.21

皆様、いつも本コラムをご覧いただきありがとうございます。

コロナ禍によって定着しつつあるオンライン上での学校選びに対して
専門学校・大学様が考えるべき “Webマーケティング”について、
パート1に続いてご説明させていただきます。

(1)変化する高校生との接点づくり

オンライン広報3.0(オンライン上で差別化するための“Webマーケティング”の実施)の時代においては、
オンライン上で“地域一番”の専門学校・大学になることが重要であると
以前のメルマガにてお伝えさせていただきました。

“地域一番”のポイントとして、
「スマホやパソコンを使っているユーザーに日常的に接点を作って知ってもらうようになる」
「オンライン上で学校探しをしている人にまず目に留まるようになる」
「オンライン上で学校の魅力を知ってもらうようになる」
といった項目を挙げさせていただきましたが、
今回のコラムでは、
どのようにして「スマホやパソコンを使っているユーザーに日常的に接点を作って
知ってもらうようになる」のかという点について具体的にお伝えさせていただきます。

従来から、専門学校・大学においては
・交通広告/駅看板
・街看板
・新聞広告
・ラジオCM/テレビCM
など日常的に接点を作ることで認知をしてもらうという広報施策をとってきましたが、
以下のグラフをご覧になっていただき分かるように、
10年前では最も主流であったテレビの利用時間が10代では減少しており、
一方でネット利用時間は右肩上がりで増加しており、
2020年時点ではテレビ視聴が73.1分、ネット利用が224.2分と、
利用時間には大きな差が生じております。

主なメディアの平均利用時間

また、全体および10代の各メディアの行為者率の割合は以下の通りであり、
体感としてお持ちである方も多いかと思いますが、
10代のテレビ離れ・新聞離れ・ラジオ離れが顕著に進んでおり、
従来と同じような媒体選択や広報費配分では接点づくりが難しくなっていることを
こちらのグラフをご覧になって実際に理解いただけるのではないのでしょうか。

主なメディアの行為者率

お伝えさせていただいた各メディアの利用時間・行為者率についてのグラフで、
10代の生活実態というのは理解していただけたかと思います。

加えて、コロナ禍で学校説明会・オープンキャンパスなどが
開催できなくなったことによって、
高校生の学校選びはオンライン(インターネット)を中心として行われるようになりました。

しかし、ポイントとしては、
コロナ禍で一時的にオンラインに移行したのではなく、
行動に対する規制が少なかった2021年の学校選びにおいても
オンラインにおける学校選びの比重が高いままであったという点です。
これは今までもお伝えしている学校選びの“新様式”です。

つまり、
すでに高校生の生活の中心がスマホなどのネット社会に移っていている最中に
コロナ禍によってオンラインでの学校選び情報が充実したことによって、
そもそもの学校選びの方法がネット中心へとシフトしたということです。

そのような時代だと考えると、
「スマホやパソコンを使っているユーザーに日常的に接点を作って
知ってもらうようになる」ことが
非常に重要であることも理解いただけるのではないでしょうか。

(2)「見つけてもらう」ために必要なこと

今回お伝えする接点づくりは、学校の認知度を上げるというのが目的です。

特に専門学校様の場合は、
・県内の少し離れた地域にいる高校生にほとんど知られていない
・インターネットで学校探しをしても見つけてもらえない
という学校も少なくないです。

そして、オンライン上での接点づくりを進めていくことで、
今までは高校訪問やガイダンスなどでも対応が難しかった、
より遠方の高校生の方へのアプローチも簡単にでき、
今までの商圏内で自校の学科系統を目指す人が少なくなってきている学校様が、
商圏の拡大に繋げることも可能です。

そのためには、
1.学校選びをしている人に見つけてもらいやすくする≒見つけてもらう
2.高校生の目にたくさん触れるようにする≒見つかりに行く
という2つの施策を進めていく必要があります。

まず、見つけてもらうためには「SEO対策」が非常に効果的です。

SEO対策というのは、
ある特定のキーワードをGoogleなどの検索媒体で検索した際に、
自分の学校のホームページをより上位に表示させるための対策です。

そして、専門学校様においてまず取り組んでいただきたいのは、
「(地域)×(学科・職種)×専門/専門学校」
というキーワードへの対策です。

弊社のお付き合い先の学校様に入学を予定されている高校生の方も、
このような検索キーワードより候補の学校を挙げ、
その中の学校のホームページから自分に合いそうな学校を選び、
オープンキャンパスに参加、入学を決めたという方も一定数おります。

つまり、
ご自身の学校が検索されそうなキーワードをいくつか入力していただき、
表示順位が複数の競合校より下である場合や、
2ページ目などにある場合は、
そもそも学校選びの候補にも入っていない可能性があるということです。

そのような状況を変えるために、
ホームページ内の充実度を高めたり、
一部修正を行うことで表示順位を高めたりすることで、
表示順位を上げ、見つけてもらいやすくすることが重要です。

SEO対策はお金をかけずにできる対策なので、
まずは出来る範囲でSEO対策を進めていくことをお勧めしますが、
中には努力をしても競合を上回れない場合もございます。
そのような場合は、「リスティング広告」という施策が1つの候補です。

リスティング広告は費用が発生しますが、
SEO対策で表示される自然検索欄より上の広告欄に
自分の学校のホームページを表示させることが可能になります。

首都圏や関西圏を中心に一部の学校はすでにリスティング広告を始められており、
SEO対策のみでは上位に表示させることが難しい場合もありますので、
検索語の競合校の検索順位や広告出稿状況を踏まえて、
リスティング広告の実施についてはご検討いただければと思います。

(3)「見つかりに行く」ために必要なこと

オンライン上での接点づくりでは、
1.学校選びをしている人に見つけてもらいやすくする≒見つけてもらう
2.高校生の目にたくさん触れるようにする≒見つかりに行く
という2つの施策が重要とお伝えしました。

そして、高校生の目にたくさん触れるようにするために重要なのは、
「SNS広告/Youtube広告」が非常に効果的です。

冒頭のグラフにて多くの時間が
ネット利用に割かれているのは確認いただけたと思いますが、
そのネット利用の中でも多くの時間利用されているのが、
InstagramやTwitter・TikTokというSNSやYoutubeです。

高校生がよく時間を割くSNSに自分の学校の広告を出稿することで、
学校を認知してもらうことが目的です。

また、広告費配分の観点からお伝えすると、
「SNS広告/Youtube広告」のために新たに予算を確保するというより、
重要度が下がっているリアル広告の予算をSNS広告などに回すイメージです。

高校生の生活が変わっていく中で
専門学校の広告費の使い道(どの媒体にいくら使うか)
というのは見直す必要が高まっており、
ここ数年大きく広告費配分が変わっていない学校法人様は特に、
このタイミングで広告費の使い道を再度検討いただけますと幸いです。

ただ、広告を出稿する媒体や出稿する際に使用する画像などは“学生の方の特徴”を、
広告を出稿するエリアやターゲット設定については“広報実績や広報戦略”
というのを踏まえて検討していただく必要がございますので、
SNS広告やYoutube広告の出稿を検討される際は、
このような点も考慮いただければと思います。

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