専門学校取材レポート:人気専門学校における学校の特色化に向けた取り組みとは

2022.09.13

はじめに

今回取材をさせていただいたのは、
埼玉県越谷市にある「学校法人小池学園 専門学校東萌ビューティーカレッジ」です。

同校の校長を務めている大場様に話を伺うと、
生徒への深い愛情を持つともに、
美容専門学校としてあるべき教育の姿を追求していることが分かりました。

本記事では、
地域から愛されている同校が大切にしている教育への想いや、
優秀な美容師を育てるために行っている取り組み、
地域との関わり方などについてお伝えいたします。

 

建学の精神「以愛為人」への想い

大場校長に教育への想いについてお伺いすると、
改めて学園の建学の精神・学園訓を見つめ直し、
美容業界のためにも、入学してくる生徒のためにも
更に教育の質を高めていきたいという強い想いを語られました。 

大場校長は、
「中学校を卒業し通信(4月入学)へ入学した生徒たちが、
美容科の生徒と成長が劣ることはなく、人によってはむしろ飲み込みが早いんです。
その生徒たちは、美容師への想いがとても強く、
やりたいことに夢中になっている結果かと思います。」と語られました。
※専門学校東萌ビューティーカレッジでは、通信制美容科(4月入学・10月(美容室従事者)入学)あり

そのような経験から、建学の精神「以愛為人」にも通じる、
生徒本位、生徒のやりたいことを学ぶことができるカリキュラム
を意識されているとのことでした。

取材を通じて印象的であったのは、
決して自分の理想を押し付けるのではなく、
生徒や美容業界に向き合った上で教育の方向性を考え抜いている点、
建学の精神や学園訓への深い共感から揺るがない教育の軸を持っている点、
という2点が記憶に残っております。

これからは、教育への強い想いのもとに多くの工夫を取り入れている
専門学校東萌ビューティーカレッジの具体的な取り組みについてご紹介させていただきます。

 

 

「リアル」な学びに対する取り組み

大場校長に具体的なカリキュラムについてお話を伺うと、
ヘアセットに力を入れた「リアル」を重視した教育の重要性について語られました。

ヘアセットに力を入れる背景として、
まず生徒が興味を持っているということのほかに、
カットなどの練習用のウィッグを使った実習とは異なり、
生徒など「リアル」なモデルに対して繰り返し行うことができる
という利点があるということも説明いただきました。

また、何かに特化した背景としては、
生徒が就職したときに「この新人の子、違うな。すごいな。」
と思ってもらえるようになって欲しいという想いから、
何か強みを持たせてあげたいとも語られておりました。

「リアル」というものを意識する上で、
在学期間中に合計3回のヘアショーの機会を用意して、
成長を実感できるような工夫もされているとのことでした。

このように、卒業後の活躍を見据え、
生徒のための教育を行われているところが、
業界・生徒から評価されている秘訣の1つなのでしょう。

 

 

地域の美容師との繋がり

専門学校東萌ビューティーカレッジの特色の1つとして、
地域の美容師の方々との強い繋がりがありました。

サイタマニアという「美容の力で埼玉を盛り上げよう」
と集まった多くのサロンのスタイリストの方々に学校に来てもらい、
最新の知識・技術を学ぶような仕組みができているとのことでした。

また、美容業界研究という授業では、
入学前に自分の夢を考え、
最初の授業にて発表してもらい、
そこから授業を通じて夢や美容業界について深く学び考えることで、
1年後の授業にて自分の想いを発表できるようになり、
美容師になりたいという入学前の漠然とした夢と現実を擦り合わせることで、
就職後のギャップを少なくし、
離職率を下げるような取り組みが本校の強みの1つであると大場校長は語られておりました。

さらに、外部講師の方々からは授業だけでなく、
外部から見た学校・授業に対する意見を頂き、
学校の改善にも活かされるとのことで、
常に業界から求められる教育に応えるために、
積極的に意見を受け入れているという印象も持ちました。

このように、
教員の方々が身に付けづらい現場の最新技術について
プロとして活躍している方々から直接学び、
生徒が実際に現場で働くイメージを明確に持てるようになることが、
優秀な美容師養成を行うための1つのポイントなのでしょう。

 

独自の検定制度

大場校長に国家試験対策について話を伺うと、
国家試験の対策として、
学校独自の検定制度を実技・筆記それぞれで級を設けて、
ステップアップをして身に付けてもらう仕組みを作っていると説明を頂きました。

ただ、この検定制度は実技・筆記だけでなく、
「国家資格の対策として技術力と知識力を身に付けるだけでなく、
人間力を身に付ける必要がある」という前校長の意見で作られた、
社会人検定というものも用意されているとのことでした。

学校内のマナーや挨拶、サロン実習に向けた電話対応、
自分の想いを話すことができるかなど、
人間性についてもステップアップをして身に付ける仕組みが整えられております。

大場校長は取材を通じて、
学園訓の「自尊・創造・共生」になぞらえて、
技術力・知識力・人間力の3つの力の重要性について語られておりました。

このように学校訓をもとに養成する能力を定め、
実際の教育方針や仕組み、カリキュラムへ反映されていることが、
学校独自の魅力となり、多くの高校生から選ばれている1つの要因なのでしょう。

 

 

地域との関係づくり

授業の一環として、
地域の美容師との交流を行っている専門学校東萌ビューティーカレッジですが、
周辺地域に住んでいる方々との交流も多く行っているとのことでした。

同じ学校法人内の埼玉東萌短期大学と連携して、
地元に貢献していきたいと大場校長は語られておりました。
地域と生徒との交流についてのお話のなかで、
「生徒たちが子どもに編み込みをしてあげるというイベントも実施しており、
イベントを通じてリアルの“ありがとう”を受け取る経験というのが
生徒にとって非常に大事なんです」
と大場校長は語っておりました。

また、2022年からは小学校・中学校・高等学校に対してのワークショップを
パートナーシップサロンの方々とともに開催しており、
学校が先陣を切って若い世代の人々に
「美容師の仕事ってなんなんだろうか」
ということを知ってもらう機会を作っているとのことです。

このように、
美容産業の裾野を広げるとともに地域の方々との接点を多く持つことが、
地域から愛される学校である秘訣の1つなのでしょう。

 

 

最後に

国家資格を取るだけではなく、
更にその先にある卒業生の幸せについて深く考えている同校の取り組みには、
取材させていただいた我々もとても驚き、感動いたしました。
大場校長の熱意をもって取り組まれている姿勢は特に印象に残っております。

学園の建学の精神や学園訓から持つブレない教育の軸に加え、
リアルな学び、地域の美容師の方々との連携、独自の検定制度、地域との繋がり…
など素晴らしい取組みをされている同校は更に進化を続け、
今後も地域から愛される学校となるでしょう。

 

========

東萌ビューティーカレッジについて

〒343-0851
埼玉県越谷市七左町1-337-1

2023年4月に25周年を迎えます。25年という歳月をひとつの節目として、
さらに前進するために学校の特色化を図り、
地域に根差した「オンリーワン」の学校を目指していくため、
埼玉東萌美容専門学校へ校名変更をいたします。
さらに姉妹校である「埼玉東萌短期大学」との連携を強化し、
教育の質的向上に関する取り組みを行っていきます。

学校HP:https://www.toho-beauty.jp/
ホームページでは学校紹介や卒業生の方々の声の他、
オープンキャンパスの参加申込も受け付けております。
また、今回取材をお受けいただいた大場校長のブログも配信されておりますので、
学校の雰囲気が気になる方はぜひチェックください。

PAGETOP
無料経営相談(平日9:00~18:00) 0120-958-270
無料経営相談