専門学校経営における“DX”の必要性とは

2023.08.23

いつも本コラムをお読みいただきありがとうございます。
今回はDXやデジタルをテーマにお伝えさせていただきます。

はじめに

専門学校の経営者や教職員の方々からは
「とりあえずWeb広告を始めてみた」
「SNSは最近大事だと思うけどどうしよう」
という声をよく伺いますが、
デジタルに関する広報への関心はこの数年で高まっていると感じております。

一方で、学校経営という視点でのデジタル化・DXというものについて、
イメージが湧かない、重要性が分からないという経営者の方も多いかと思っております。

結論としては、
中長期的に選ばれる専門学校になるためにDXは必須と言えます。

今回のコラムでは、
「なぜデジタル活用・DXが必要なのか」
「どのようなメリットがあるのか」
というのを詳しく説明させていただきます。

専門学校におけるデジタル化・DX

デジタルやDXの話をする上で、
デジタル化とDXの違いについてざっくりと説明させていただきます。

まず、デジタル化は紙媒体などで管理していたものを、
デジタルで管理するようになるなどデジタル活用を指します。

一方、DXにおいてデジタル化は手段であって、
デジタル化において得られたデータを経営などに活用することを指します。

つまり、学生数の増加まで繋げるために
選ばれ続ける専門学校になるためにはデジタル化で止まらず、
DXまでしっかりやり切ることが求められます。

リアルデータをデジタル施策に反映して広報をバージョンアップ

専門学校における一大テーマである学生募集・広報の成功においても、
DXの発想が必要となります。

「Web広告をはじめたけど効果がイマイチだからやめました」
というのを学校経営者の方より耳にすることがありますが、
中長期的に選ばれ続ける学校になるためにWeb広告は必須です。

しかし、専門学校という特殊な業種特性を踏まえないと、
Web広告の費用対効果が悪くなってしまうことも十分起こり得ます。

そこが1つ目のDXのポイントなのですが、
「リアル情報をデジタルに反映することでデジタル広報の成功に繋がる」ということです。

例えば、
学生が使っている媒体に合わせて広報・広告用の媒体選択をするであったり、
入学生へ学校探しのキーワードや時期についてアンケートをとって
広告の出稿内容に反映するであったりです。

そのようにリアルの情報をデジタル広報や広告に反映していくことが重要です。

データを参考にした専門学校広報戦略

広報などのデジタル活用によって、
大きく変わることが「データが収集できるようになる」ということです。
そのデータ活用こそがすなわちDXです。

例えば、
どんな検索をしている人がオープンキャンパス申し込みに繋がりやすいか
どの時期にどれくらいホームページが見られているか
配った紙資料からどれくらいホームページ閲覧に繋がっているか
などアナログ広報もデータ収集していき効果測定が可能になります。

それは最終的に、
学生数を増やすためにどの施策にどれくらい注力するべきか
というのが明確になり、
感覚頼りや前年踏襲の広報戦略から脱却した効果を最大化するための広報戦略づくりに繋がります。

まとめ

専門学校におけるデジタル化・DXの具体例やその必要性についてお伝えしましたが、
デジタル化がDXの１つの手段と同様に、
学生確保に向けた手段の１つがDXでありDXだけをゴールとして進めることはおススメできません。

むしろ1，2年での学生数増加を目指すのであれば、
広報活動の内容や方法の見直しといったど真ん中への取り組みが重要です。

しかし、専門学校業界の特性として他校との情報交換の機会が少ないことがあり、
表向きの取り組みは分かっても成功に繋がるための施策の核となる重要ポイントまでは把握せずに色々と広報などの改善を図っていく必要があると感じております。

コロナ禍によって大きく高校生の学校選びの考え方や方法が変わったことで、
選ばれる専門学校になるための広報の考え方やポイントもガラッと変わりました。

そのような状況において、
学校経営者の皆さまが地域に誇る学校としてこれからも学校を続けていただくために、
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