継続して学生募集に成功している専門学校が意識している2つのニーズとは?

2022.02.16

皆様、いつも本コラムをご覧いただきありがとうございます。

本日は近年学生を多く集めている専門学校が共通して意識をされております
「選ばれる学校づくり」のためのポイントを以下の内容に沿ってお伝えいたします。

1.“選ばれる専門学校づくり”を考える上で把握すべき2つのニーズとは
2.学校経営者の方に考えていただきたい広報の1つ上の戦略づくりとは

“選ばれる専門学校づくり”を考える上で把握すべき2つのニーズとは

以前のコラムより、
・募集好調校のSNS広報の共通点
・Webを活用した広報において考えて欲しいこと
などをお伝えしてきましたが、
広報“だけ”力を入れて取り組まれても短期的な募集力アップに留まり、
競合校に真似をされることで、
以前と同じ立ち位置に戻るということは、
今までの専門学校業界においてもよく見られることでした。

令和時代の広報においては、
デジタル分野での広報の重要性が増し、
今までのイメージや地域内での立ち位置関係なく、
高校生へアプローチできるようになったため、
先程お伝えしたような“一時的な”入学者数増加はしやすい時代です。

ただ、ここ数年の各専門学校の学生数の推移を拝見すると、
・1,2年入学者が増加したものの続かない専門学校様
・数年にわたって入学者を集め続けている専門学校様
でしっかりと分かれているように見受けられます。

今回のコラムの本題にあるように、
「数年にわたって入学者を集め続けている専門学校様」
に見られる共通点・特徴として、
・入口ニーズ(高校生の興味・関心)
・出口ニーズ(企業の求める人材)
それぞれをよく理解した教育内容と訴求をしていることが見られます。

多くの専門学校関係者の方々は、
この2つのニーズを聞いて「当たり前のことを。」
と感じられた方も多いかと思います。

ただ、今回のコラムをきっかけとして、
ご自身の学校がどこまで2つのニーズを理解して、

□教員の方々の知識・スキルのバージョンアップはできていたか
□教育内容やカリキュラムなどに反映できていたか
□学校の特色や広報にどこまで反映できていたか

を再度考え直していただけますと幸いです。

というのも、実際に私たちのお付き合い先の専門学校様より、
「思い返せば、XXXの仕事を目指す高校生が増えてきたような」
「教員の人が現場感をほとんど持てなくなってしまってる」
「XXXな人が求められるのは分かってるけど、教育内容は近年ほとんど変えられてない、、、」
という声を頂くことが少なくないです。

学校経営者の方に考えていただきたい広報の1つ上の戦略づくりとは

以前よりお伝えさせていただいている専門学校の広報戦略づくりは、
コロナ禍による生活様式の変化によって、
押さえていただきたいポイントが従来と比べガラッと変わりましたので、
そのポイントを解説させていただいておりました。

ただ、その1つ上の学校経営戦略にある、
「どんな人材養成を行うのか」という点においても、
コロナ禍によって大きな変化がありましたので、
本コラムをご覧になっていただいている専門学校関係者の皆さまには
ぜひポイントを押さえていただけると幸いです。

1つの大きなポイントとしては“経済不安”による入口ニーズの変化です。
飲食や観光業界を中心としてコロナ禍の行動規制は大きな影響がありました。
それに伴って経済不安や就職不安というのは1つの進路選択において
学科問わず大きな影響をもたらしました。

実際に専門学校の2021年入学者状況を見ると、
国家資格などの手に職志向が強い学科がコロナ以前と比べて募集は好調であり、
就職が見通せない学科についてはコロナ以前と比べて厳しい結果となりました。

このような傾向は、
過去のリーマンショックによる経済不安のときにも見られましたが、
学校選びの変化なども相まって、
平成以降では最も大きい志願傾向の変化があった1年でした。

実際、コロナ禍はイレギュラーな事態であり、
対応するのが難しい入口ニーズではありますが、
高校生が抱く職種へのイメージやなりたい職業像に合致しているかどうかは、
募集状況に大きな影響をもたらしますので、
・憧れの職種の変化
・業界内での流行
・高校生が使うキーワード
などはしっかり押さえて、
教育内容や広報での打ち出しに反映していっていただければと思います。

もう1つの大きな変化が“ビジネスモデルの変容”による出口ニーズの変化です。

業種によって影響の度合いは違いますが、
多くの業種において「デジタル」の重要性が高まりました。

対面が制限されるなかで、
「デジタル」を活用して売り上げを作らないと会社がつぶれてしまう
というのが根本的な背景です。

ただ、サービス提供の場としてのデジタル化が進んだだけではなく、
近年見られるようになったのが、
「デジタル」を活用した営業や広報の拡大です。

専門学校広報でも近年SNS広報が重要になってきたように、
各企業・施設においても
SNSやデジタルコンテンツを利用して認知してもらい、
そのままデジタル上でサービスを購入してもらう
というのが1つのビジネスモデルとして多く見られるようになりました。

「今から誰かが詳しくなるのも大変だな、、、」
「外部にお金を払ってやってもらうほどの余裕はないな、、、」
ただ多くの企業様が抱える気持ちとしては上記の通りであり、
新卒採用にて「デジタルに関するスキル」が求められるようになった点は、
多くの専門学校の関係者の方に押さえて頂きたいポイントです。

専門職業人の養成という観点において、
デジタルに関するスキルの養成というと、
違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際そのスキルを通じて、
「卒業生がその企業を支え、
 新たな時代の業界における求められる人材像を体現する」
と考えると専門学校の意義としてもかなり重要だと理解いただけるのではないでしょうか。

このように、
入口ニーズ・出口ニーズともにコロナ禍をきっかけに大きな変化があり、
保有する学科系統ごとにしっかりと入口ニーズ・出口ニーズを把握していき、
しっかりと学校経営戦略に反映することが重要です。

ただ、実際、日々の“教える仕事”であったり、広報であったり、
近年ではコロナの感染者対策・対応に追われるであったり、
目先のことに時間を割かれると、
なかなか中長期的な視点で考える時間を取ることが難しい方も多いかと存じます。

そのような学校経営者の方のために、
今回、美容専門学校・服飾専門学校を対象とした時流解説セミナーを開催いたします。

概要は以下の通りとなっており、
興味・関心を持っていただいた方は以下のリンクより
セミナー詳細のご確認・お申し込みをいただければ幸いです。

美容・服飾専門学校向け2022年時流予測・広報セミナー

美容・服飾専門学校向け2022年時流予測・広報セミナー

【日程】
2022年3月2日(水) 16時~18時
2022年3月4日(金) 10時~12時
2022年3月14日(月) 10時~12時
2022年3月22日(火) 16時~18時
※各回、同じ内容です。ご都合のよい日時をお選びください。

【セミナー概要】
美容専門学校・服飾専門学校を取り巻く入口ニーズ・出口ニーズの変化による今後の見通しから、オンライン強化で目標とするべきKPI数値、募集好調校から学ぶ経営戦略・広報戦略の考え方まで幅広くお伝えいたします。

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