2020年4月開校!今注目の通信制高校”郁文館夢学園 ID学園高等学校”を大特集!

2020.08.28

(1)はじめに

今回取材をさせて頂いたID学園高等学校は創立130年の歴史を持つ学校法人郁文館夢学園が2020年4月に開校した広域通信制高校です。通信制高校でありながら、通学を主体とすることで自由度の高い教育を展開し、特色のある教育をされておられます。通信制高校は全日制とは異なり、評価がレポートとスクーリングが中心となるため、全日制と比較して時間的なゆとりが増加します。そのため、空いた時間を活用した学校独自の教育をとりいれることが可能です。ID学園高等学校は通学を主体とした通信制高校を展開することで自由度の高い教育を実現し、ITツールの導入、社会探究学習、PBL(Project Based Learning)、高校と社会を繋ぐ高社連携、ID型探究ゼミ等、特色のある教育を実現しています。こうした全日制と通信制のハイブリッド教育は「全日制」「定時制」「通信制」に続く「第4の学校教育」と呼ばれ、高い注目を浴びています(図1.通信制高校の概要図)。

 

こうした背景から私立を中心に通信制高校の数、生徒数共に増加しています。文部科学省の学校基本調査によると、平成21年に134校であった私立通信制高校は平成30年には174校まで増加し、私立の通信制高校に在籍する生徒数も97,980名(平成21年)から129,294名(平成30年)まで増加しています。少子化のなかでも、多様化する学生の受け皿として通信制高校の需要は増加してることが分かります。ID学園高等学校は「子どもたちの幸せのためだけに学校はある」という教育理念を掲げ、郁文館高等学校、郁文館グローバル高等学校の二つの全日制高校と連携を行い、「第4の学校教育」によって、新しい高校教育のモデルを実現するよう挑戦しておられました。本記事では、その新たな挑戦を支える、ID学園高等学校のコンセプトや強みをご紹介します。

 

(2)ID学園高等学校のコンセプト

ID学園高等学校のコンセプトは「生徒の個性を日本で一番大切にする学校」です。ID学園高校の学校長古澤先生は、常に子どもたちを中心に据え、子どもたち目線で意思決定を行う、まさにコンセプト通りの学校経営をされておられました。これからの時代、海外の優秀な人材、最先端のロボット、AIが台頭してきた際に、ID学園高等学校の学生がそれらに対抗できるように専門性、創造性を育むことが重要です。そのために、「子どもたちに夢を持たせ 夢を追わせ 夢を叶えさせる」という学園の教育目的を掲げ、その実現を目指しておられました。開学初年度ながら、コンセプトに共感した生徒が続々と入学しており、新たな通信制高校のモデルに挑戦しておられます。

 

 

(3)ID学園高等学校の強み

ID学園高等学校の強みは、第1に「子どもたちに夢を持たせ 夢を追わせ 夢を叶えさせる」を実現する“夢教育”と呼ばれる独自プログラムです。第2は学外の資源を最大限に活用した多様な実践教育にあります。後述する「NIE(Newspaper In Education)」や「席上留学」といった教育内容は知識を頭に入れるだけでなく、知識を活用し自分で考え、行動できるようになる自立心を養うことができる教育プログラムです。最後に、生徒の進捗状況、理解度に合わせて、先生がカリキュラムを構築する点も、ID学園高等学校ならではの特長といえます。下記に、生徒や保護者からも評判が良い、「NIE(Newspaper In Education)」「席上留学」「海外留学・国内留学制度」の3点についてご紹介します。

①NIE(News In Education)

NIEとはニュースを題材にした社会探究学習です。授業設計はグループ内でのスピーチ&ディスカッションが中心であり、生徒は課題発見力・課題解決能力・思考スキル・理解力・表現力等の能力を身につけます。使用する題材は新聞以外にも多くのビジネスパーソンが利用している、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」も活用しています。使用するNewsPicksは一般用ではなく、ID高等学校専用のものを使用し、生徒は気軽にNewsPicks上の記事にコメントをすることができます。生徒はFacebookやInstagram等のSNS感覚でNewsPicksの記事にコメントをしあい、自分の意見を述べる経験を重ねます。更に、先生も生徒のコメントに返信を行うことで常にオンライン上で積極的な議論が行われています。

②席上留学

席上留学とはID学園高等学校の生徒がフィリピンおよびセルビアのネイティブ講師のオンライン英語レッスンをマンツーマンで受けることができるID学園高等学校ならではの教育プログラムです。ID学園高等学校のオンライン英語レッスンは、英会話のみを実施するようなスタイルとは一線を画します。ID学園高等学校の場合、英会話にとどまらず、ライティングやリーディングなどの、4技能をバランスよく向上させるプログラムになっており、生徒のレベルに合わせて学習をすすめることが可能です。このプログラムを受講しているID学園高等学校の生徒はネイティブ講師とマンツーマンで会話することにより、母語が異なる人と英語を通じてコミュニケーションがとれることの楽しさに気が付きました。このような英語の楽しさを知ることができた生徒たちは、積極的に席上留学プログラムに取り組んでいます。実際に生徒からは「おもしろい!」という前向きな反応が続々と聞かれるなど、プログラム開始からわずか数か月で成果が出始めています。また、席上留学は生徒のみならず、保護者からも満足度が高いプログラムです。とある保護者からは「授業時間だけでなく、放課後も席上留学をさせてほしい」と懇願されるなど、熱烈なファンを獲得できるほど魅力的なプログラムを展開しています。※現在、放課後の席上留学は行っておりません。

③海外留学・国内留学

ID学園高等学校には全日(通学)スタイルとフレックス(通信)スタイルと呼ばれる2つの教育スタイルがあります。そのうち、全日(通学)スタイルに在籍する生徒は「グローバルコース」もしくは「ソーシャルコース」を選択することができ、自分の将来像を見据えたコース選択が可能です。それぞれのコースの特徴は以下の通りです。

①グローバルコース:海外留学を体験し、世界で活躍するグローバル人を目指す

②ソーシャルコース:国内留学を体験し、地域の社会課題を解決できる人を目指す

 

①グローバルコース、②ソーシャルコースのそれぞれの特徴である、留学制度について以下でご紹介します。

 

【海外留学】

学校法人郁文館夢学園には、「全員留学」をモットーに、1年間の長期留学のおける日本最多数の実績を誇る、郁文館グローバル高等学校があります。ID学園高等学校のグローバルコースでは、英語教育に強みを持つ郁文館グローバル高等学校のノウハウを存分に活用するかたちで英語教育を展開しています。その一環として、自立心やタフさ、高い英語力を養うことを目的とした「自立型留学プログラム」を実施しており、留学先で同じ高校の日本人生徒が集まるような留学スタイルとは一線を画しています。具体的な自立型留学プログラムの特長は、留学の効果を最大化させるため一人一校留学を基本としており、現地の文化を深く知るため学校指定が指定した通信機器以外の現地への持ち込みも禁じています。このような、一見高校生には厳しいと思えるようなプログラムを経ることで、世界で活躍するグローバル人を目指す人材を育成します。

 

 

【国内留学】

国内留学とは企業や自治体とタッグを組み、鹿児島口永良部島や北海道の美幌町など北から南まで日本各地を訪問しながら、PBL(Project Based Learning)をはじめとした課題解決型授業を実施するプログラムのことです。プログラム内では高校生と社会人が連携をしながら課題解決を行う“高社連携”と呼ばれる活動を積極的に行っており、調査・研究から課題解決まで一貫して実施するのが特長です。また、国内留学のプログラムにはID型探究ゼミと呼ばれるものがあります。これは、従来の教室での一斉受講型の授業とは異なり、ビジネスコンテスト等の発表に向けて自ら調査をすすめていく主体性が重んじられる授業です。各々の発表のために必要である、基礎的なパワーポイントでの資料作成スキルやプレゼンテーションスキルを養う授業も開講されており、場合によっては自らゼミを開講できるなど、主体的に学べる環境も整備されています。

 

(4)最後に

学校長古澤先生は学校法人郁文館夢学園の教育理念である「子どもたちの幸せのためだけに学校はある」という考え方を基盤に、常に子どもたちを中心に据えた経営判断をされてきました。通信制高校業界では先進的な取り組みである、高社連携、ITツールの導入、海外・国内留学等も、まさに「子どもたちに夢を持たせ 夢を追わせ 夢を叶えさせる」という教育目的の考え方を念頭に置いた取り組みだと言えます。既に多くの特色ある教育を実現されていますが、現状に満足することなく、今後も数多くの先進的な取り組みの導入を検討されているそうです。通信制高校業界において、全日制と通信制のハイブリッド型で、積極的に社会と連携しながら課題解決等の主体的に探究していく学習スタイルを重んじる教育は新たな通信制高校のモデルをつくる存在になりそうです。

 

ID学園高等学校について

・学校法人郁文館夢学園HP

https://www.ikubunkan.ed.jp/index.html

・ID学園高等学校HP

https://id.ikubunkan.ed.jp/

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