2023年の専門学校業界の動向について
専門学校業界の時流変化
2022年の専門学校業界は日本語学校における留学生数減少などの影響もあり、志願者数ベースで前年対比-11.8%という入学状況であり、市場規模という観点では大きく減少をした1年でした。
専門学校経営において、
1.少子化の加速(学生募集・教職員採用)
2.学校選びのニューノーマル(SNS世代)
3.DX(デジタルトランスフォーメーション)の展開
この3つについて、5年~10年かけて
専門学校業界は対応していく必要があります。
特に、学生募集への直接的な影響で考えると、
少子化や今どきの高校生の学校選びへの対応は喫緊の課題でしょう。
また、今までの専門学校経営においては、
「近隣の競合校との競争でどれだけの多くの学生を確保できるか」
という“シェア率のアップ”が広報のメインテーマでしたが、
少子化が進んだ現在、
「少し遠方のエリアからも入学者を確保できるか」
「学科系統に紐づく職種を希望する人をどれだけ増やせるか」
といった“対象人口の拡大”が広報のテーマにおいて
重要性を増してきております。
弊社では売上を考えるときに、下記の公式で考えます。
売上=MS(マーケットサイズ)×商圏人口×シェア率
十数年前までは多くの学科系統において
志願者が一定数いたため、
結果にも直結しやすいシェア率アップに注力すればよかったのですが、
今後は商圏人口の拡大といったテーマまで学生確保において
取り組む必要が出てきているのです。
これからの専門学校経営者が持つべき視点
前述した学生募集のトレンドへの対応というのは、
課題感も大きいため皆様取り組んでいただけるのですが、
広報だけで学生確保ができる時代も終わりに近づいております。
学生が求める授業・カリキュラムとなっているか。
就職先で活躍し、業界から求められる教育ができているか。
という「教育」そのものの魅力や、
教育や広報を支える「組織」は充実しているかという、
経営の本質的なものが専門学校の生き残りを左右します。
ここでの「組織」というのは単に人の数が多いというわけではなく、
理念が浸透し、前向きに良い学校づくりに協力していただける教職員が揃っているか。
という意味合いが強いので、ご理解いただければと存じます。
専門学校経営はより高度化し、
経営領域についての改革・改善をどれだけの覚悟を持って
取り組むことが出来るかが問われるようになります。
皆様の学校経営においても、上記の視点を持っていただけますと幸いです。
2023年の専門学校業界時流予測をまとめた無料ダウンロードレポートも公開させていただいております。
是非ご活用ください。