専門学校の学生募集の効果的な方法は?

2026.03.05

専門学校の学生募集を効果的に進めるには、基本的な広報施策を徹底し、既存市場での「シェア」を高めることが大前提です。

その上で、小中高生への「早期囲い込み」、親和性の高い他分野を取り込む「周辺市場の獲得」、Web広告などを活用した「商圏の拡大」という3つの戦略で、新たなターゲットを開拓することが成功の鍵となります。

1.既存市場での「シェアアップ」と基本的な広報施策の徹底

学生募集の基本は、商圏内の同一分野を目指す高校生を競合校よりも多く獲得し、シェアを高めることです。そのためには、HPやSNSの運用、Web広告、オープンキャンパス(OC)の企画といった基本施策の質と量を、競合校を上回るレベルに引き上げる必要があります。

また、高校生が他校と迷う「阻害要因」を分析し、教職員の営業トークを標準化して歩留まり率を上げることも重要です。

2.小中学生などから接点を持つ「早期囲い込み」戦略

進路検討が早期化・長期化する中、高校3年生になってからのアプローチだけでは手遅れになる場合があります。

小中学生や高校1・2年生を対象としたお仕事体験イベントなどを意図的に開催し、早い段階で職業や学校の魅力を「啓蒙」することが有効です。

早期に名簿を獲得し、定期的な接触(ナーチャリング)を通じて志望度を育成することで、将来の安定的な出願へと繋げることができます。

3.新たなターゲット層を取り込む「周辺市場の獲得」戦略

自校の対象となる市場が縮小している場合、既存のターゲットだけを追うのではなく、親和性の高い周辺分野に興味を持つ層を取り込む視点が求められます。

例えば、作業療法学科であれば「スポーツ」や「こどもリハビリ」といった切り口で新たなコースを設置したり、Web広告の打ち出し方を変えたりすることで、これまで取りこぼしていた層の集客が可能になり、対象人口を実質的に増やすことができます。

4.Web広告と出張イベントを活用した「商圏の拡大」戦略

足元の商圏だけでは対象人口が不足する場合、新たな地域からの集客を図る「商圏拡大」が不可欠です。まずは、競合が少ない空白地域などに対し、Web広告(検索連動型広告など)やSEO対策を活用してピンポイントで認知を広げます。

その上で、遠方からの参加ハードルを下げるために出張オープンキャンパスなどを企画し、効率的に見込み客を獲得していくことが重要です。

5.施策を確実にやり切る「組織体制(広報会議)」の構築

どれほど優れた募集戦略を立てても、それを実行する組織力がなければ業績は上がりません。経営トップが主導して「広報会議」を立ち上げ、若手教職員も巻き込みながら目標数値(KPI)の進捗を共有することが不可欠です。

教職員全員が「自分事」として募集活動に参画し、組織全体の対応力を底上げすることで、初めて戦略が成果へと結びつきます。

【船井総研の提言】

少子化や競合過多の環境下において、前例踏襲の学生募集では限界があります。まずは自校の現状を客観的に分析し、既存の広報施策をレベルアップさせましょう。

その上で、的確な募集戦略の立案と、それを確実に実行する広報会議などの組織体制を両輪で回すことが、持続的な入学者数増加の実現に繋がります。

専門学校業界向け 時流予測レポート2026 (今後の展望・業界動向・トレンド)|船井総合研究所

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